現代のビジネスシーンにおいて、プレゼンテーションの質は非常に重要です。
しかし、質の高いプレゼンテーションを作成するには時間と労力がかかりますよね?
そこで注目されているのが、プレゼンテーション作成を効率化する生成AI「イルシル」の利用です。
この記事では、「イルシル」がどのようにしてプレゼンテーション作成を支援し、どのように使用するのかを詳しく解説していきます。
「イルシル」の基本サービスと3つの特徴
「イルシル」は日本人向けの「AI搭載スライド自動生成サービス」です。入力したテキストからAIが自動でスライドを作成します。
★トライアルからの「有料アカウント転換率が60%」と非常に注目度の高いサービスです。2024年4月に総ユーザー数5万人を突破し、スライド作成時間が約1/3に短縮できるツールとして評価されています。
主に3つの特徴があります。
「https://irusiru.jp/#point」より引用
- 日本人向けに作られたサービスで、日本人が直感的に利用できる!
- スライド資料の作成時間が最大1/3に
- デザインスキルがなくてもわかりやすい資料が作れる
日本人向けのサービスである
日本人向けのUI、デザインテンプレートのため、操作方法が直感的で、海外サービスのようなわかりにくさがなく、誰でも使いやすいです。
例えば海外のWEBサービスでは、日本語に訳されているものの何が書いているかがいまいちわからないことって多くないでしょうか?
その点「イルシル」では日本人が開発しているため、日本人がわかりやすいUIや言葉遣いになっています。
スライド資料の作成時間が「最大1/3」
タイトルやポイントとなるテキストを入力すると、AIが自動で文章とスライドを作成し、出来上がったスライドを手直しする程度なので、高い時間削減効果があります。
たった5分で綺麗なプレゼン資料が作成できると他メディアでも紹介されています。
『この吹き出しどう配置しようかなぁ、どの□で囲おうかなぁ』と悩むことはありませんか?
「イルシル」なら、そんな迷ってしまうデザインを初めから提案してくれて、尚且つ、1つ1つのスライドをテンプレートから選びなおすこともできます。
デザインの作成に時間をかけすぎることもプレゼンテーション資料の1つの悪いポイントです。
デザインスキルがなくてもわかりやすいスライド資料が作れる
AIが内容にあったデザインテンプレートを提案するため、デザインスキルに自信がない方でも、わかりやすいスライド資料を作成することが可能です。
WEBデザインの専門知識がなくても、すでに準備されてるテンプレートを使用するだけでカッコいいデザインが出来上がります。
その他にも「様々な拡張子での出力機能」「ロゴ一括挿入機能」「テンプレートインポート機能」「カラー変更機能」「社内メンバーを招待できるワークスペース機能」など様々です。
「イルシル」の使い方
今回、私は「イルシル」を使ってみたいと考え、実際に無料プランを使ってみました。
その手順と使い方を解説します。
1.「イルシル」へのログイン
はじめに「イルシル
次に「無料で今すぐ始める」のボタンをクリックします。
初めての方は、新規登録画面が表示されるので登録しましょう。今回は「Googleアカウントで新規登録」をしました。
2.「AIスライド作成」機能で簡単にスライドを作成
登録するGoogleアカウントを選択すると、すぐに「マイワークスペース」画面へ遷移しました。
早速「AIスライド作成」でAIを活用したスライドを作成してみます。
するとチャットのような画面に遷移しました。
初めに「キーワードからスライドを生成」と「メモからスライドを生成」の2つを選択する画面です。
今回は「キーワードからスライドを生成」をクリックしました。
すると『プレゼンテーションのタイトルはどのようなものにしますか?』と聞かれたので、今回はタイトルを以下にしてみました。
「ChatGPTでムダを撤廃!管理職の仕事力をブーストする」です。
次に『スライドの中に含みたい内容はありますか?』と聞かれたので、「ChatGPTでムダを撤廃!管理職の仕事力をブーストする」というタイトルで、今回はChatGPTにプレゼンテーションの目次と内容を作成してもらいました。
(以下はChatGPTで生成した目次等をテキストエディタに貼り付けたもの)
上記をチャットに貼り付けます。
貼り付けたら「Ctrl+Enterで送信」をクリックまたは「Ctrl+Enter」を押下します。
すると『現在生成中です』の画面が出てきますので、少し待ちます。
入力したテキストを元にプレゼンテーションのアウトラインを生成してくれます。
3.「テキストをAI生成」でスライド文章を作成
しかし、このままスライドを生成すると中身があまりない状態で資料が出来上がってしまうので、右上の「テキストをAI生成」ボタンをクリックします。
再度プレゼンテーションのタイトルを求められるので入力し、「生成する」のボタンをクリックします。
4.「スライドに反映」で生成したテキストを元にスライドを作成
再びアウトラインの画面が表示されますが、見てのとおり内容が分厚く深くなっています。
ここまで出来たら「スライドに反映」ボタンをクリックします。
すると、プレゼンテーションの資料が生成されました。とてもシンプルでスッキリしたデザインです。
5.お好みのスライドデザインを選択
また下にあるバーを見てみると、色々なテンプレートからスライドのデザインを選択することができます。
別のスライドも試してみましょう。同じスライド内容なのに画像が挿入されて味の違ったスライドになりました。
という具合に「イルシル」のAIスライド生成の手順について解説していきましたがいかがでしたでしょうか。
生成されたプレゼン資料の素案をもとに自分用にさらにブラッシュアップしていけばよいので、かなりの時間短縮になりますね。
とてもシンプルで誰でも作成できるようなサービスになっていると思います。
「イルシル」でプレゼン資料を作成するときの注意点
押さえておきたいのは、あくまでデザインを提案するサービスという点です。
確かに文章の生成までを行ってくれましたが、それなりのアウトラインがない状態だと自分の意図と反したスライドが出来上がってしまいます。
以下は途中でお見せした画像ですが、「タイトル」「メッセージ」「ヘッダー」「ボディ」まで落とし込まれてはじめて、2枚目以降のいい感じのスライドが生成されています。
もちろんテキスト生成部分もお任せしてもよいですが、あとあと自分で書き換えることも想定すると、どちらが良いかは自分で活用・検証してみる必要はあるでしょう。
「イルシル」の料金プラン
最後に「イルシル」の料金プランを紹介します。
私が試したのは無料プランでした。しかし、無料プランではダウンロードができないなど制限があります。あくまで使用感を試すだけのプランですね。
(「https://irusiru.jp/#price」より引用)
個人で利用するならパーソナルプランがスタンダードなプランと言えます。それ以上もそれ以下もなさそうです。
使い方もとてもシンプルで使いやすいので、Canvaなどの他のプレゼンテーションサービスと比較して自分にとって使いやすいサービスかどうか、という点が選択のポイントになってきます。
イルシルの中で同じファイルに対して共同編集を行いたい場合はビジネスプランが良さそうです。また請求書での支払いができる点についても企業や会社向けといえます。
フリープラン | パーソナルプラン | ビジネスプラン | |
料金 | 無料 | \1,680/人 | \2,980/人 |
無料トライアル期間 | – | 2週間 | 2週間 |
外部データ出力 | – | PDF/PPTX可 | PDF/PPTX可 |
スライドショー時にイルシルロゴ | 表示 | 非表示 | 非表示 |
メンバー招待 | 不可 | 不可 | 無制限 |
作成可能ドキュメント数 | 3個まで | 無制限 | 無制限 |
同時編集機能 | – | – | 〇 |
マイフォルダ/制限付きフォルダ | – | – | 〇 |
構成AI生成で入力可能な文字数 | 1,600文字 | 3,000文字 | 10,000文字 |
自社テンプレート登録 | – | 別料金 | 別料金 |
カスタマーサポート | – | – | 別料金 ※トライアル中は無料 |
支払方法 | – | クレジットカード | クレジットカード/請求書 |
以上がイルシルの料金プランとサービス内容でした。(上記の料金とトライアル期間は2024年5月21日時点の情報です。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「イルシル」を使うことで、プレゼンテーションの準備が格段に楽になるだけでなく、より効果的なプレゼンへの一歩を踏み出せる予感はしないでしょうか。
このツールを活用して、時間を有効に使いながら、観ている人を引きつけるプレゼンテーションを実現しましょう。
本記事が、「イルシル」を使ったプレゼンテーション作成の一助となれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
イルシルと同じプレゼンテーション生成AIツール「MagicSlides」の「GPT for Slides」については、以下の記事で紹介していますのでご参考としてみてください。