Microsoft Copilotは、Microsoftが提供する生成AIツールです。
Bingという検索エンジンに統合されており、AIとチャットをして情報収集をしたり、画像を生成したりすることが可能です。
Copilotは現在、OfficeのSaaS商品であるMicrosoft365から利用できるようになりました。(プレビュー版)
この記事では、Microsoft CopilotをOfficeのExcel、Word、PowerPointで使うための具体的な設定手順について解説します。
Copilot Proのサブスクリプション登録
さて、早速ですがOfficeでCopilotを利用するための方法を順に解説していきましょう。
ちなみに、ブラウザでCopilotを利用するには(https://copilot.microsoft.com)へアクセスすると利用できます。
以下の記事でも解説していますので合わせてご覧ください。
「Copilot Pro」の無料試用期間を開始する
Microsoft365でCopilotを利用するためには「Copilot Pro」のサブスクリプションサービスの利用が必要です。
しかし、初めから課金する必要はありません。無料試用期間が1か月あります。
まずはMicrosoft Copilotのサイトへアクセスします。(https://www.microsoft.com/ja-jp/store/b/copilotpro)
そして、下図のところで「Copilotb Pro」欄の「無料試用版を開始する」ボタンをクリックします。
サブスクリプション確認画面が表示されるので「次へ」をクリックします。
お支払い方法の入力画面です。PayPalまたはクレジットカードを選択します。
お支払い方法が入力出来たら、以下の画面へ遷移しますので「試用版を開始して、後で支払う」ボタンをクリックします。
次の画面に遷移しますので、「はじめに」をクリックします。
ブラウザ版のCopilot画面へ遷移しますが、「Pro」のロゴが出ています。これでCopilot Proの登録は完了です。
「Copilot Pro」のサブスク自動更新を停止する
Copilot Proの無料期間終了後には自動で課金されるように設定されてしまいます。
もし、そのまま課金されるのが嫌な場合は、Microsoftアカウントサイトで「サービスとサブスクリプション」から自動更新を無効化しましょう。
Microsoftのマイページにサインインします。(https://account.microsoft.com/account?lang=ja-jp)
「サービスとサブスクリプション」をクリックします。
「Microsoft Copilot Pro」の画面より、「定期請求を無効にする」を実行しておきましょう。
以上でCopilot Proの登録は完了です。
ブラウザ版のCopilot Proもふんだんに利用できるようになりました。
Microsoft 365に無料期間での登録
さて、OfficeでCopilotを利用するためには、Microsoft365のサブスクリプションに登録する必要があります。(当サイトで紹介するのは個人プランの場合になります。)
「Microsoft365」を無料試用で登録
まずは、Microsoftのマイページにサインインします。(https://account.microsoft.com/account?lang=ja-jp)
「サービスとサブスクリプション」から、Microsoft365の枠内の「無料で試す」をクリックします。
Microsoft365の「Personal」プランの「1か月間無料で試用」をクリックします。
次に「試用版を開始して、後で支払う」をクリックします。
「Microsoft365へようこそ。」と表示されたら登録完了です。
Officeアプリのダウンロード
「Microsoft365へようこそ。」の多面が表示されたら、右枠の「ダウンロード」からOfficeアプリをダウンロードしてください。
既にアプリはダウンロードしている、という方は、Officeアカウントの製品情報から「ライセンスの切り替え」を行ってください。(Microsoft365を登録しているアカウントでサインインし直せば完了となります。)
Officeのダウンロードには多少時間がかかります。
以下のような画面が出続けるのでしばらく待機します。
Officeアプリのダウンロードが完了したら以下のような画面が出ます。
「Microsoft 365」のサブスク自動更新を停止する
Copilotと同様、サブスクリプションのため無料期間終了後に自動で課金されるようになっています。
Microsoftアカウントの「サービスとサブスクリプション」から、「定期請求を無効にする」を実行しておきましょう。
いろいろと止めに入られますが続行しましょう。「サブスクリプションが必要ない」をクリックします。
以下のような画面がでれば完了です。
ExcelでCopilotを利用してみる
それではCopilot利用の準備が整ったので、OfficeでCopilotを使ってみましょう。
Excelの右の方に「Copilot」がありますのでこちらをクリックします。
すると右端に「Copilot(プレビュー版)」と表示されます。
よく見ると「自動保存を有効にする」のボタンがあります。
「自動保存」を有効にするには、クラウド上にデータを保存する必要があります。
OneDriveに保存するなどでして、左上の「自動保存」が”オン”になっていることを確認します。
自動保存がONになると、Copilot部分がチャットのような画面に切り替わります。
〇有効な使い方
ExcelのCopilotでは有効な使い方をご紹介します。
主にテーブル操作で有効なようです。仮にサンプルのテーブルを用意してみました。
右側のチャット欄に「値段が安い順に並び変えて」と入力すると、順番に並び替えてくれました。
×ダメな使い方
ダメというよりも対応していない、機能として存在しない使い方になります。
「Microsoft365のサービス一覧を作成してください」と入力しましたが、作成してくれませんでした。
WEBサイトの検索結果を集めて、Excelに一覧化表示させることはできないようです。
また、「テーブル内のデータを分析してください。」と抽象的に指示をしてみましたがダメでした。
かなり具体的に指示する必要があります。
WordでCopilotを利用してみる
WordでCopilotを利用してみます。
以下の文章は、Microsoft Copilot Proについての紹介文章です。(Copilot Proに生成してもらいました。)
Copilotを使って書き換え
文章を選択し、右クリックから「Copilot」→「Copilotを使って書き換え」を選択します。
結果、何も変わりませんでした。
特に校正する必要がない、ということでしょうか。
結果も何も返ってこないので、何がどう利用できるのか、いまいちわかりませんでした。
表として視覚化
次に実施してみたのが「表として視覚化」です。
文章を選択し、右クリックから「Copilot」→「Copilotを使って書き換え」を選択します。
すると、以下のように文章で区切って表にしてくれました。(今度は違う文章を貼り付けています。)
表に分けてくれるはありがたいなぁと思いました。
意外と文で区切って表でまとめるケースって意外と多いので。
PowerPointでCopilotを利用してみる
最後にPowerPointでのCopilotです。
PowerPointを起動するとExcelと同じく右上に「Copilot」が表示されているので、クリックすると右側にチャットが表示されます。
〇有効な使い方
まずは有効な使い方を紹介します。
「ChatGPTの使い方を教えるためのスライドを作成してください。」と入力してみました。
すると、以下のようなスライドを作成してくれました。
2枚ほどで生成してくれました。
×ダメな使い方
ダメというよりも対応していない、機能として存在しない使い方になります。
先ほどWordで表に分けた文章を貼り付けて「以下をスライドにしてください」のように指示しました。
すると問題が発生して、スライド作成ができませんでした。
現状のMicrosoft365のCopilotの印象
2024年4月時点のMicrosoft Officeを利用したCopilot機能の感想をまとめます。
- 何に使っていいかがイマイチわからない
- チャット生成の速度が遅すぎる
- 何となく未来は感じる
「何に使っていいかがイマイチわからない」については、Copilotのチャット画面でどんなことができるのかの提案が弱いと感じました。
紹介はしていませんが、SUM関数を推奨され実行してみましたが、合計値の取り方がおかしかったり、Excelの並び替えは自分でやったほうが断然楽です。
「チャット生成の速度が遅すぎる」については、生成がとにかく遅いです。10数秒かかり出てくるアウトプットは正直微妙なものでした。
今回はテスト用、ということもありサンプルデータがいまいちだった可能性もありますが、直感で分析を行ってほしかった。
「何となく未来は感じる」については、Wordなどの表区切りはやってほしい機能の1つではあったので、使えれば便利だなと思いました。
また、やっぱりなんといっても普段当たり前に使うExcel、Word、PowerPointでAIで効率化できるならしたい!というのが、ほとんどの方の潜在的な願いではないでしょうか。
まとめ
いかがでしょうか。Excel、Word、PowerPointでのCopilot利用について利用してみました。
個人でMicrosoft365を既にお使いの方は、Copilot Proを有効にするだけで使えるのでぜひ模索してみるといいと思います。
今回の記事では紹介しきれなかった機能や使い方があるのではないでしょうか。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。