Microsoft Copilotは、Microsoftが開発、提供する生成AIです。「Bing」という検索エンジンに統合されてデザインとなっており、ブレインストーミング的なアイデア出力や、料理のアイデア、トレーニングのアイデア、画像生成などもしてくれます。
元々は「Bing Chat」として知られていましたが、2023年11月に「Microsoft Copilot」とリブランドされました。
本記事では、Microsoft Copilotの基本的な機能やプランについて紹介します。
Microsoft Copilotとは?
Microsoft Copilotは、Microsoftが提供するAIアシスタントで、「副操縦士」を意味する名前です。ビジネスや日常のさまざまな作業を支援するAIチャット機能を備えています。
有料プランでは、Microsoft 365アプリと連携することもでき、業務を効率化します。
Copilotでは、高性能かつ最新の大規模言語モデル「GPT-4」が使えるため、自然な会話が可能です。(2024年には(GPT-4o)に変わりました。)今後どんどんアップデートされていくでしょう。
また、ブラウジング機能が搭載されており、リアルタイムでブラウザを検索しながら回答の生成と、回答をどこから持ってきたのかエビデンスとなるWebサイトも合わせて提供してくれます。
「副操縦士」という意味からも、正操縦士は私たち人間であることが読み取れます。
Copilotの主な機能
Microsoft Copilotの機能には、以下のものがあります。
- チャット機能
- ブラウジング機能
- 画像認識機能
チャット機能
テキストや音声、画像を使用したチャットが可能で、幅広い内容の会話に対応しています。
さらに、3つのモード(創造的に、バランスよく、厳密に)を切り替えることができます。
「画像」を生成した場合は、「より創造的に」を選択しましょう。
以下は「よりバランスよく」との画像作成を比較したものです。(画像の解像度は少し落としています。)
命令文は両方『トラの画像を作成してください』です。
「よりバランスよく」の場合
画像自体はとてもきれいですね。しかし表情があまりなくどこを見ているのか、無感情なトラになっています。(無感情なトラはいるかもしれませんが・・・)
「より創造的に」の場合
こちらの方が表情がついたように思いませんか?プロンプトをもっと具体的にしていくことで、もっとイメージを変えていくこともできます。
ブラウジング機能
インターネットから最新の情報を検索して回答に反映させることができます。
例えば『明日の東京の天気を教えてください』と入力すると、文章で明日の天気の詳細を教えてくれます。
また「詳細情報」という欄には、どこから取得した情報であるかエビデンスとなるWEBサイト情報が出力されます。このようにCopilotではWEB検索を行いながら、文章を生成しているのです。
ChatGPTやClaudeなどの生成AIはどこから取得した情報であるか、いまいち信ぴょう性に欠ける部分がありました。
「Webサイト自体が誤りだったら避けられないのでは?」という声も聞こえてきそうですが、少なくともブラックボックス化されているChatGPTやClaudeよりは若干信ぴょう性が高いといえそうです。
画像認識機能
画像に関する情報を取得し、画像内の要素やシーンを理解します。
例えば、このサイトの記事で作成した画像を読み込ませてみました。
以下のように質問してみました。「今読み込ませた画像は何を表してる?」
画像の特徴が文章として生成されました。これはとても驚くべき機能ですよね?
Microsoft Copilotの料金プラン
Microsoft Copilotには、Officeで利用できるCopilotのプランも含めて3つの料金形態があります。
- Copilot:無料プラン。(画像の作成は1日あたり15回まで)
- Copilot Pro:月額3200円の個人向け有料プラン
- Copilot for Microsoft 365:1ユーザーあたり年額45000円(月額3750円)の企業向けプラン
さて、3200円をどうお感じでしょうか?
もしドキュメント作成が爆速になるのであれば私はとても魅力的な金額だと思います。
月額3200円を個人で支払う意味があるかは、実際に試してみないとわかりません。
しかし、無料版でも正直十分だとは思いつつも、Officeとの親和性を試してみたい方にとって有料版は魅力的なツールです。
現在は月額3200円ですが為替の影響を受けて価格上昇する可能性もあるので注意してください。試すなら早いほうがいいでしょう。
以下の記事は私がCopilotをM365で使ってみた記事です。もし「Office搭載のCopilotがどんなものか知りたい!」という方は是非ご覧ください。
実は機能的にはまだまだ使えないところもありますが、Microsoftが今後生成AI業界を勝ち抜くために、あらゆる機能を強化してくることは間違いありません。
コラム:「Copilot」と「Bing Chat」は何が違う?
補足的な内容です。Microsoft CopilotとBing Chatの違いがあり、主な違いは以下のような点です。
- Bing Chatは、ブラウザ上のチャット形式の生成AIに特化したサービスであった。
- CopilotではMicrosoftアカウントが不要で、Edge以外のブラウザでも利用できる。
- Bing ChatではMicrosoftアカウントが必要で、Microsoft Edgeでしか使えないという制限あった。
- CopilotではOfficeに統合される機能も含まった意味合い
Copilotは、Bing Chatのデメリットを解消し、より高性能になっていると公式では発表されています。
Copilotの今後の期待
個人的にCopilotはかなり注目しています。
理由はMicrosoftのOffice(Word、Excel、PowerPoint)にも導入される新しいツールだからです。
もしCopilotを使って私たちの毎日のドキュメント作成が効率的になれば、よりビジネスを加速させることでしょうね。
2024年初頭現在においてはCopilotの性能は不十分という声もあり、課金してまで利用したいレベルの機能か、と言われるとまだまだのようですが、Microsoftは最優先プロジェクトとして取り組んでいることは間違いないですから、今後機能のレベルアップに期待がかかります。
もし興味のある方は、今からでも無料版を使ってみて、使い方を学んでみるといいんじゃないかなと思います!
今回は以上です。ありがとうございました。